宮田の環境を守る会全体会議

2023-7-6

 福島第一原発の処理水を海に放出するために、施設を整備し、IAEAの包括報告書でも国際的安全基準に適合するとのGoサインをもらい、残すは処理施設の検査適合だとか。
しかし、一番難しそうなのが反対する漁業関係者や消費者、そして中国など近隣国の理解と承諾が得られるのか?でしょうか。
実際問題、化学的には安全性は確保できるんだろうけど、風評被害というやつは簡単には拭えない問題だろうと思います。
あの福島第一原発周辺の巨大なドラム缶みたいな水槽がどんどん増えていくのを見れば、何処まで増やせば良いのか?、何時までこんなことをしていくのか?と思うと、海洋放出はやむを得ないとは思うもの。
しかし、個人的には海底トンネルで1km先の沖合で放出ってところに何か引っかかるものを感じてしまいます。
わざわざ海底トンネルを通す意味は?と。
まあ、国や東電が行う事なので、私などがいろいろ言える立場ではありません。
 ところで、実はこれに似た問題が我宮田村にも9年前から起きています。
今から9年前になるそうですが、宮田村の大久保地区に産業廃棄物処理場を建設する計画が持ち上がりました。
ところが、これには放射性物質を含む焼却灰・飛灰・汚泥の処理も含まれるとされ、放射性物質を持ち込まれては大変だと地元や村が反対運動を起こしました。
「宮田の環境を守る会」という会を立ち上げ、建設反対の看板を設置したり署名活動を行ったりしてきました。
また、毎月2度、周辺の水質検査も行ってきています。
 昨日は4年ぶりというその守る会の全体会議が開催され、議員の立場で出席してきました。
総会の議題を承認した後、信州大学の茅野准教授による経過説明や今後の動きなどを講演いただき、聞き入ってきました。
9年前は一村民として反対活動に署名などしてきましたが、3年前からは今の立場で名簿にも名前を載せて頂く事になりましたが、正直、当番で水質検査のお手伝いに行くぐらいしか主だった活動をしてきませんでした。
というのも、村は建設を計画している事業者と交渉を重ね、土地の売却を求めたそうですが、値段などの折り合いがつかず一旦白紙に。
その間、守る会の反対活動は続くも、業者も本格的な建設には未だ至っていない様子。今のところ動きがあまりないとの事です。
 昨日の説明では、建設予定地が太田切川と天竜川の合流地点に近く、地下水や巨石など、建設には決して向いていない土地である事や、放射性物質を含む廃棄物の説明などを分かりやすくして頂きました。
福島第一原発事故以降、国の基準もいろいろ変わり、含む廃材を持ち出しやすくなった事も要因の一つかもしれません。
いずれにしましても、ここに計画されたている産廃施設には、村や周辺自治体を挙げてこれからも反対していきます。
長い運動ですが、そもそも放射性物質とは、何百年も監視が必要なものだと聞いて、大変だなと再認識したものです。

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