昭和病院移転先送りへ
2024-11-28
昨日は伊南行政組合の臨時議会が招集され、新たに移転新築が計画されている昭和伊南病院の計画見直しの説明がありました。
当初は2027年度に移転を目指し、実施計画を作成したところ、工事費の高騰などにより当初の計画した予算を大幅に上回る見通しとなり、再度検討し直すとの結論になりました。
これにより移転は2年ほど先送りされる事になりますが、伊南の4つの市町村が多くの金額を負担せねばならない大事業。
各市町村の懐具合も決して楽ではなく、財政の緊縮も進む中での新築計画ですから、ここは無理は出来ないというのは本音でしょう。
また、新型コロナ以降、病院の経営も決して楽ではないとの事。患者数もコロナ前の水準にはまだまだ戻らないそうで、なかなか厳しい状況が続いているそうです。
数字で言えば、当初の計画では167億円くらいの予算見込みでしたが、実施計画での積算見込み額は271億円。6割も増える事になるとの事で、流石にこれは無理な数字との判断のようです。
病床数の削減と共に全室個室化などを計画したようですが、残念ながらこの辺りは変更を余儀なくされそうです。
いずれにしても地域に必要な総合病院。一日も早く移転新築をと願うところですが、近隣を見て、伊那中央病院、飯田病院などとの位置的、また病院機能や医師の確保などを考えると、どんどん課題が増える気がしてなりません。