長野県人の津波警報体験
2025-7-31
昨日はかねてより計画していた防災関係の視察に、静岡県の焼津市を目指して朝出発しました。
このところお役目などで視察や研修、一昨日は伊那建設事務所の宮田村内現地調査など、出かける機会に恵まれていますが、先週の田原市に続く太平洋沿岸の市への視察と言う事で暑さを覚悟しながら車に乗り込みました。
ところが、中央道を走行中に事務局から電話が入り、太平洋岸に津波注意報が出た為、先方がもしかしたら対応できかねる可能性があるとの連絡が入ったと。
いろいろ情報を確認しながらも、注意報なら大丈夫かもと更に目指すことに。
しかし、途中からだんだん情報が入り、津波警報が発令された事を知り、半信半疑で更に目指す。
東名高速道路で休憩して情報を探りながら、もうすぐ目的地と言う事で更に進行すると、静岡市と焼津市のあたりで皆さんが持っているスマホが一斉に鳴りだし、警報が発令された事を知らされました。
現地の防災担当者による説明を受ける予定だった為、これでは対応してもらえないだろうと視察を断念し、インターを降りたところで様子を伺い、昼食を食べて引き返すことになりました。
因みに立ち寄ったのは漁港から水揚げされた魚などを売るいわゆる海鮮市場。
観光客も少し居て、売店の方々もあまり津波には感心無さそうで、意外に周知できていない事に気づきました。
「ここは標高何メートルぐらいですか?。津波警報が出ていますが大丈夫ですか?」と尋ねても「10メートルくらいかな。大丈夫だと思います。」と素っ気ない。
せっかくなので食事と買い物を少々して帰宅の途に。もしかしたら自分たちも津波の洗礼を受ける羽目になるかもとか、目前で津波を見る事になるかも・・・という不安と、全国的に被害が出ない事を願いながらの帰途でした。
津波と言えば東日本大震災を思い出し、今もその教訓から海岸近くの方々はとにかく逃げる事が徹底されているようですが、今回のように遠くの地震で起きた津波への対応や、日常の標高への気配りは地域によってまちまちなのかな?と感じたり。
私たちの住む長野県宮田村は津波の心配はほぼありませんから、日本列島の沿岸部の事情は分からない事が多いですね。
土砂災害や地震による倒壊、法面崩落といった状況は同じですが、津波の心配がないという事は少し安堵かもしれません。
また、津波警報や注意報は長時間にわたる為、避難生活も長引く事や、津波は第一波の後に大きなものが来るなどメカニズムも複雑です。
今回も被害が出ない事を心から願いつつ、高い場所から報道を見させて頂きました。
視察は是非とも再挑戦したいと思います。