被災地の事情

2024-1-18

 連日報道される能登半島の被災地の様子ですが、やはり避難所生活は非常に厳しい様子です。
昨日29年を迎えた阪神大震災後の関西地方ですが、当時と今との違いは、大地震直後に現地に緊急医療部隊が整備されている事だそうで、阪神大震災後、医療や緊急捜索への対応はかなり良くなったそうです。
反面、相変わらず残念ながら改善されないのが避難所生活とか。
断水や停電によりライフラインが断たれ、不自由な生活の中には衛生上の問題と被災者の精神状態が非常に心配との事。
衛生面では大勢の方が集まる以上、新型コロナやインフルエンザなどの感染症が流行するのは時間の問題でもあります。
また、自宅に戻れないで体育館などに寝泊まりするストレスは大変だろうし、やはり一番はトイレの問題だそうです。
被災地の地形や道路事情によっては、今回みたいに孤立する集落が出てしまうのも日本の地形の特徴でしょうか。
それでも、災害時のボランティアが活躍し始めたのが阪神大震災からだそうです。
しかし、現在の能登半島は道路事情も悪く、未だ混乱していて一般のボランティアを受け入れる状況にはないそうです。
 そんな中、国会議員はまだ現地に赴くことを控えろという岸田首相の命令を無視して、現地にレンタカーで行き、テント張りの手伝いなどを行った後、避難所で配給されている残り物のカレーを食べた事をSNSに投稿し、批判を受けた国会議員が居ます。
これに対しSNS上では猛烈な批判を浴びましたが、本人は会見で「本当にばからしいなと思いますね。わたしは自分がやるべきことをやっただけ、それ以上でも、それ以下でもない、そんな感じ」と。
災害時にいち早く駆けつけ何かしら手伝いたい気持ちは買わぬではないが、現地は道路事情が悪く、支援物資もなかなか運べない状況で、往路は渋滞もしているとか。
そんな状況下に首相も「まだ行かないように」と言っているのにノコノコ行って、自己満足みたいに活動する国会議員が居る事が信じられないと思います。
空路で現地に入って、支援したりするならまだしもだけど、日本の空はそんなに簡単に人を運ぶルートも許されないだろうし、受け入れる側の事情を察しない行為でしょう。
議員として、政党としてのパフォーマンスのつもりなら、もっと慎重に考えるべきで、こんな事は自慢できる話じゃありません。
現地への支援は少しでも早くして上げたい気持ちは皆同じです。しかし、現地の事情や被災者の気持ち、現在の様子を冷静に判断する必要があり、それを国会議員が守れないのはどうかと思います。
本人の反省が無いのはまったく理解しがたい事です。

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