議員の成り手不足問題
2023-2-2
2月になり、少しずつ日の強さを感じて来る季節ですが、まだまだ今は寒さの方が強い宮田村です。
昨日は夕方から雪が舞いだし、夜間に凍結してまた道路がツルツルのところがあり危険です。
さて、そんな冬の最中ですが、今年は統一地方選の年で、我周辺は県会議員選ですが、上伊那郡内の市町村では町長選や市町村議会選が行われるところが多いようです。
そして昨今の問題は議員の成り手不足です。
これについては我宮田村議会でも、機能強化特別委員会で研究、検討している最中ですが、先日の朝刊でも各地の様子や問題点が記載されていました。
まずは議員の成り手不足で問題になるのは、議員報酬が安くて若い人が専業で議員を務める事はほぼ無理という事。
したがって兼業を余儀なくされますが、最近の議会はかなり活動、拘束される時間も多く、通常のサラリーマン生活では議員と兼務は難しいという点です。
市議会議員は年収でそれなりの額をもらえるようですが、町村議会議員の報酬はとても生活する、ましてや家族を養うほどの額には程遠く、兼業やアルバイトで生計を立てる人もいるそうです。
そんな状況なので、何処の自治体も必然的に現役世代はなかなか議員になる人が少なく、どうしてもある程度の年齢を重ねて職務を離れた方か、自営業の方が多くなるという図式でしょうか。
各自治体議会では様々な工夫をしてみているようで、例えば議会本会議は夜開催にしたり、年齢の若い議員の報酬を高くするなんて議会もあるそうです。
しかし、いずれも問題解決には至らず、選挙が近づいても立候補表明する人は少なく、無投票や欠員になる自治体が非常に多いそうです。
住民の皆さんから見れば、議員報酬を上げるという事に理解はなかなか得られないでしょうが、なり手不足の根本にはそれもあるという事は事実だと思います。
もちろんそれ以外に、日常の生活の中で政治や自治体の動向に無関心という方が多いという事もあるのかもしれません。
今、全国の議会が成りて不足解消に向けて研究し改善をしようとしていますが、法律で決められている部分にも問題を含む事も多々あります。
選挙戦は本当は願わぬところという気持ちもありますが、本来議員は選挙で選ばれるものですからそこを避けては通れません。
しかし、なり手不足は深刻な問題です。この話はまたいずれ。