名門スケート部の廃部
2022-3-2
今朝は物凄く濃い霧に包まれた宮田村です。
3月は本格的な春になる前に、こうした霧のかかる朝を迎えることがたまにありますね。三寒四温。確実に春が近づいている証でしょうか。
北京五輪の熱戦が終わり、次なるパラリンピックの開幕が待たれるこの時、ロシアのウクライナ侵攻ですっかり平和なスポーツムードが壊されてしまった昨今。
既に侵攻が始まって1週間になるそうだけど、サイバー攻撃や非人道的兵器の使用など、やはり戦争なんて絶対やめるべきだと強調したい。
そんな中、またまた衝撃のニュースが飛び込んできました。
スピードスケートの名門、我長野県の下諏訪町に本社を置く日本電産サンキョーが、今月限りでのスケート部の廃止を発表しました。
日本電産サンキョーと言えば、全身の三協精機時代からスケートの五輪選手や、国内有数の選手を育てたスケート王国。
清水宏保さんや長嶋圭一郎、加藤条治選手などのメダリストは勿論、現在も女子の高木菜那選手が3大会連続五輪出場し、北京では残念ながら転倒が目立ってしまったけど、団体パシュートでは銀メダル。
前回平昌では金メダル2個の大活躍だった。
そんな選手たちが現役で活躍中で、更に高校生の有望選手も入部が決まっているという矢先の廃部発表は衝撃です。
理由は、企業の業績は好調ながら、選手や指導者の人材不足で企業がスピードスケート競技の発展に貢献するという当初の目的についての展望が持てないとの判断だそうだ。
つまり、競技人口の減少や、強化すべき選手の人材減少。更には指導者も不足で思う様な成績が出せないのも理由でしょうか。
また、近年は日本の選手強化はナショナルチームとして企業の垣根を越えての強化合宿などが行われ、実業団企業としてスケート部の強化が思うに任せないなどの理由もあるのでしょうか。
ナショナルチームのトップ選手を集めての強化は、実業団チームの強化には逆に厳しい状況もあるんだろうし、何より競技人口の問題も大きいかと察します。
以前つぶやいたように、昔は宮田村の田圃には氷が張られ、スケートを楽しんだ子供たちが多かったです。
また、駒ヶ池や千人塚といった溜池には本格的なリンクもあったり、小中学生の大会も盛んだった時期があるそうです。
諏訪湖のリンクに連れて行ってもらった・・・なんていう羨ましい子も居ました。
しかし、今ではごく一部の子供が多分親御さんの影響か何かでスケートに励む人以外は、ほとんどスケートをやる子供を知りません。
勿論、温暖化で天然リンクはまったく無くなりました。
我が家の子供達も、スケート靴なんて履いたことなく大人になったと思います。
サンキョーと言えばスケートという時代の終わりは、これからの冬季競技の存続にも影響を与えるんじゃないか?と思うほど残念な事象です。