北京五輪閉幕
2022-2-21
昨日、北京五輪が閉幕しました。
17日間に亘る熱戦と、感動、失望、いろんな思いを感じさせてくれた冬季五輪は、無事に終わりました。という表現で良いのでしょうか?。
今大会は、政治的な問題や新型コロナ対策など、いろんな悪い要素も重なる中での開催でした。
競技上のルールの問題やドーピングの問題が出てしまい、選手に直接かかわる部分が問題になった事は残念です。
また、開幕から新疆ウィグル自治区の人権問題などで「外交ボイコット」を宣言する国が続出。
一方で、ロシアによるウクライナ侵攻の恐れが指摘され、世界中が不安定な中での開催であった事も残念です。
もっとも、この問題は北京五輪が修了した今日から、新たな動きがあるかもしれない等、緊迫が高まりそうです。
五輪は「平和の祭典」ですから、この期間中は抑えていたが、終われば一気に爆発なんて事も無いとは言えない様子。いや、無くて欲しいものです。
今回の五輪で、日本選手団は冬季五輪史上最高のメダル18個を獲得。
ひと昔前なら、メダルを2~3個取れれば上出来だった時代から、随分日本選手も強くなったと単純に思います。
一方で、競技人口の問題はどうなんでしょうか?。スキーやスケートを行う人ががっくり減って、近頃はこの近所も含めてスキー場の経営難が顕著だそうです。
スケートリンクなんて、気候の問題はともかく、ほとんどありませんから、高校生の一部が練習するリンクが何処かにあるくらいでしょうか。
そんな中でこの成績は立派です。
また、日本選手の活躍は、エースと呼ばれる選手ばかりでなく、次の世代に繋がる若い世代の選手もメダルを獲得できていて、将来を見据えても明るい兆しと報じられています。
あとは競技人口増が大きな課題でしょうか。
前回、夏の北京五輪の後は、2008年問題とか言って、中国バブルの終了が世界経済に与える影響が懸念された事を思い出します。日本への影響も懸念されました。
今回は、新型コロナ禍という特殊な事情や、外交ボイコットの事もあり、中国国内事情はともかく、他国の企業とかスポンサーにとってどうだったのか?も気になるところ。
今朝のニュースでは、日本国内の大手企業は今回の五輪でのCMを打つことがほとんどなかったと報じています。
確かにこの間、五輪のロゴを使ったCMはあまり見なかった気がします。
経済界から見ると、あまり魅力のある五輪ではなかったのでしょうか。
さて、今後の冬季五輪のあり方も問題視されています。
まずは気候温暖化により、過去に冬季五輪を開催してきた多くの都市では、もはや冬季五輪は開催できないだろうと言われています。
今回の北京は、初めて夏と冬に同じ都市で開催された「異色の大会」ですが、現実にはスキー競技会場は雪が降らないところに人工雪を降らせて開催したそうで、競技会場の周辺は雪のない山々が見える光景ばかり。
そこにコースだけが雪があるという変な景色でした。
温暖化は冬季五輪の大敵ですね。
札幌五輪の二度目の開催を目指すそうです。常識的にはこれだけアジアでばかり五輪が開催されるのは不自然ですが、「出来ない」「やれない」「やりたくない」国が続出すれば必然的に回ってくる可能性はあります。
さてさて、そんな少し遠い心配をしながら、17日間の北京五輪の終了を宣言します。