橋梁不通
2021-8-18
今月13日から降り続く大雨は、様々なところに大きな影響が出てきています。
それでなくても新型コロナ感染拡大が収まるどころか、更に広がりを見せ、このお盆休みの「ツケ」がどれくらい出てくるのかも心配の中、大雨による被害というまさに二重苦に見舞われる事態となってしまいました。
まずは甲子園。昨日は試合を始めてみたものの、途中からグラウンドは田んぼのようにドロドロになり、打球が内野手まで届かないで止まってしまうほどのコンディション。
そして試合は8回途中で中断され結局コールドゲームに。
これにはいろんな人から批判が上がっています。まずはあの雨降りと解っているのに試合を「強行」させた事。そしてドロドロの中でそれでも中断したのは8回になってから。つまり「どうしても試合を成立させたかった」という大会関係者の意図が見えた事。
何より試合の日程優先という感じが透けて見え、選手達の想いとは別物と思われる節があり、今後の大会運営が注目されます。
更にそこへ、新型コロナ感染者が出てしまい、2校が出場辞退という事になってしまいました。
我県代表の松商学園の対戦相手も辞退され、不戦勝になりましたが、自チームも感染に注意すると共に、相手校の分まで頑張ってその思いを繋げて欲しいところです。
さて、近隣の話題はこの大雨により、道路の陥没や橋梁の損傷が起き、交通に支障が出始めた事です
この仕事をしている以上、ずっと言ってきた「インフラ整備の必要性」ですが、こうして実際に通行止や電車が不通になると、いかに日頃の生活がインフラにより成り立っているのか解ります。
この上伊那周辺では、鉄道の鉄橋が傾き、飯田線の一部区間が不通になり、復旧の見込みが立たないそうです。
また、山間部の林道の土砂崩れもあちこちで起き、宮田高原も林道が崩れて閉鎖になってしまいました。
そして昨日夕方、我社の前を通る広域農道の駒ケ根市と通じる新大田切橋が、橋脚付近の護岸や河床が大水により削り取られ危険との事で、急に通行止めになりました。
これにより、弊社からすぐ近かった駒ケ根市やアクセス道路が迂回をしなければならず、遠い街になってしまいました。今朝の広域農道はまったく静かで、平素の混雑はありません。
また、諏訪地方では諏訪湖の水位が上がり、下水道の中に雨水が入り込み、下水道の流れが悪くなり、酷いお宅は風呂の洗い場まで水が浸かる現象もあるとか。
現代の生活で、上下水道が使えなかったらどうにもならない事は想像するまでもありません。
特に、橋梁の不通は大変不便で、通行距離が延び、時間とガソリンが余分にかかり、不便はもちろん通学にも困り、生活に大きな影響を与えます。
こうして各地でインフラの大事さを改めて知ることになりましたが、それは政治が方向を決めてきた事でもあります。
インフラ整備や国土強靭化という言葉を使い、整備に力を入れてきた政権と、「コンクリートから人へ」とか「脱ダム宣言」とか言って格好の良い事を言って政治を行ってきた時代とありますが、この状況を見ればやっぱり脱ダムも脱コンクリートも間違いだったと思います。
我日本列島は、多くは山間地であり、そのために水や緑に恵まれ、多くの人間が住める所になっています。
反面、自然災害への対応に迫られ、河川や急傾斜地へのダムや治山治水対策は欠かせません。
それを止めた、止めようとした元我県知事や今の野党の皆さんは、この状況をまた自分らの責任とは言わないんでしょうか。
少なくとも我長野県は、日本の屋根と言われる地域で、高山もあり地形も複雑。なにより都会への水源の源でもありますし、産業としても建設産業は多くの人が従事してきました。
それを一気に壊した知事が居る事を忘れてはなりません。それに同調してしまった「タレント好き」な県民性も否定できませんが・・・。
何より大事は「起きてしまってから気づく」のではなく、予知し、予防する事が大事だと思っています。
暫く不便な生活を強いられますが、我慢して、少しでも早い復旧を待つしかありません。