お盆休みの大雨と土砂災害
2021-8-17
猛暑の中でお盆休業に入りましたが、休みに入った途端に天候が悪くなり、秋雨前線が日本列島を覆い、各地で大雨が降り始めました。
そして、各地で記録的な大雨による土砂災害が多発し、現在も特別警戒や大雨警報が出続けています。
お盆休みの大雨は過去に経験がなく、毎年暑い中で休養やゴルフを楽しんできましたが、今年はそれどころではない事態に。
九州や広島で大雨が降り続き、またまた災害が起きている様子をテレビで見ていましたが、翌日からは我長野県がそのお雨の被害に遭う羽目になりました。
長く続く大雨は、我宮田村でも宮田高原で400ミリを超える雨量を記録し、林道の路肩が崩れたり、河川が土砂に埋まってしまった箇所が続出しています。
そして、天竜川の水位がどんどん上がり、大久保地区には避難指示が出されるなど、村内は警戒感で溢れました。
更に、他市町村でも同様の様子の中、15日の早朝に岡谷市川岸地区で土石流が発生し、3人が心肺停止状態で発見されたという報道に「またか」と思ったのも事実です。
平成18年に私が宮田村消防団長を仰せつかっていて、その年の7月末に豪雨に襲われた時、我村も大きな被害が出てしまいましたが、岡谷市と辰野町では消防団員を含む多くの犠牲者が出てしまった事を今でも記憶しています。
今回の川岸地区は、最近とある関係で偶に行く機会があり、川岸の駅前の道路はよく通過する所なので被災地になった事に愕然としています。
あの一帯から反対側の諏訪湖畔にかけての山筋は、降雨量も多く、土砂災害の危険地域だと改めて思うところです。
残念ながら3人の方はお亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
こんなに近くで、こんなに簡単に犠牲者が出てしまう事は、日頃から「防災の大切さ」を訴えながらも愕然とする事象です。
避難指示のあり方など、今後への教訓も多々ありそうですが、本当に土砂災害を始め様々な災害はすぐ身近なところにあると考えねばなりません。
今後の教訓として注視し、行政にも提言していきたいと考えます。
それにしてもこの連休は、過去にない、残念な夏休みになってしまいました。