五輪選手の物語
2021-7-29
ワクチン接種が徐々に進む日本国内だけど、60歳以下の若い人の接種率が上がらない為か、首都圏を中心に感染拡大がなお広まり、東京都は2日連続の過去最多で、ついに昨日は3000人越えとか。
このまま感染者数が拡大するのは残念ながら間違いなさそうで、今年も盆休みは遠出は控えねばならないのでしょうか?。
そんな昨日も日本選手の活躍が目立った東京五輪。
柔道男子の連日の金メダルは途切れたが、女子が金メダルと柔道でのメダル量産が続いています。
また、水泳の女子200m個人メドレーで大橋選手が400mに続き2冠を達成。平井コーチとの師弟関係が取りざたされるほど、厳しい練習をしてきた成果が出ました。
練習中には平井コーチと時には揉めたりしたと報じられていますが、それらを乗り越えての金メダル2つは立派です。
昨日は昼間は野球が大苦戦の末に逆転サヨナラ勝ちし、国民をホッとさせると、夜はサッカー男子代表が金メダル候補フランスに4-0と圧勝しグループトップで決勝トーナメント進出を決めました。
こうして居ると、どうしても話題が五輪になってしまうのは、それだけ五輪の凄さやスポーツの持つ「物語」が感動を呼ぶという事だと思います。
そこに行くと政治家の先生方、特に野党議員は開催反対を訴えるのみ。今更止められないという状況下でも最後まで「開催中止を求める」の1点張りでした。
もちろんこうして感染が拡大することは不安であり、このままでは大変な事になります。国民は外出自粛を心掛け、マスクの着用は当然すべきこと。
自宅で五輪を見て楽しむ事も、決して悪い事ばかりじゃありません。
さて、話は五輪のドラマに戻りますが、昨日も残念ながらバトミントンの桃田選手が予選で敗れ、この五輪を終える事になってしまいました。
大坂なおみ、内村航平、瀬戸大也に続く優勝候補、いや、金メダルに一番近いと言われた選手の一人、桃田の敗退はまたも残念の一語です。
俗にいう「物語」とは、選手の持っている運や行動など全てが問われると思っています。
いわゆる「順調」とは、それらが全て上手く行った状況で、本人は意識していなくても、何らかの「減点材料」ってのは潜むものです。
瀬戸大也選手がSNSで叩かれているそうですが、それは彼自身の行動を問われた事。
しかし、桃田選手はちょっと違うと感じてしまいます。
確かに、前回五輪前に起こした賭博場事件は悪い事。それにより彼は一番活躍できる年代を謹慎生活を余儀なくされました。
しかし、そんな中から這い上がり復活。そして世界ランク1位になり、東京五輪の大本命となったら新型コロナと自身の交通事故による大怪我。
正直、桃田選手ほど運に恵まれない選手も居ないと言いたいほど、なんだか気の毒になります。
まあしかし1年延期は彼にとってはむしろ幸運とも言えたかもしれません。昨年の今頃ならどうだったのか?。
それだけに、物語は「すべてを克服して金メダル獲得!」と行きたかったですが、残念な結果に終わりました。
もちろん桃田選手だけが「運悪く」ではありません。すべての選手が実力と気力、そしてちょっとした運により結果が出ていると思います。
それだけに、まだまだ今大会でチャンスがある選手には、最後まで粘って頑張ってもらいたいもの。
「2番じゃダメ」とは言わないが、1番を目指して頑張って欲しいもの。最初から「2番じゃダメなんでしょうか?」なんて言わせないように、頑張って欲しいものです。