台湾へワクチン提供
2021-6-5
政府の新型コロナ感染症対策分科会の尾身会長が発するこの数日の意見が注目されています。
東京五輪・パラリンピック開催について「今の状況では(開催は)普通はない」と発した事から始まり、尾身氏の発言が政府の意に沿わないみたいな報道で、五輪に関しては尾身氏や分科会は「外されている」とまで報道されています。
都合の悪い事は言わせないという政府の姿勢だと言いたいんでしょうが、果たして真相はいかに?でしょうか。
ただ、政府としては「五輪は開催する」としていますから、そこは譲らない、譲れないところだと思います。
ところで、ここにきてワクチン接種に様々な変化が起き始めたと感じるのは私だけでしょうか。
今までは自治体によるワクチン接種ばかりで、順番がいつになるのか分からないという事しか思いませんでしたが、ここにきて自衛隊による集団接種や、人口の多い県でも集団接種を始める所が多く、ついには企業や大学による接種も始まるそうで、早く接種できるんだから良い事だけど、いかにも当初のワクチンが足りない状況から変化がみられると感じます。
おそらくは政府や首相によるワクチン外交が上手くいき、国民に行き渡るだけのワクチンが確保できたことと、五輪開催への最大の懸念が接種の遅れなので、特急で接種率を上げる必要があると考えているものと思われます。
もちろん、接種率がどんどん上がることは大歓迎ですが、当初は自治体でモタモタという感じだったのが、ここにきて一気に進むのは、だったら最初からやればよかったと思わせる事もあります。
残念ながら企業と言っても大企業に限られるから、我地域でそれが進むとはあまり思えませんから、我々は粛々と村の順番が来るのを待つことになります。
さて、そんなワクチン事情に変化がみられる中、ワクチン入手が上手くいかず苦労している台湾に対し、安倍前首相がワクチン提供を言い出し、昨日日本から124万回分のワクチンが届けられたそうです。
日本国内ではまだ使用されていないアストロゼネカ製のワクチンが、日本国内にかなり入ってきているとは聞いていたが、一部副作用の問題が提起されて欧州でも使用を控えているという同社のワクチン。
しかし、全く数が足りない台湾ではそれが必要と思われ、この度の提供となった模様。
台湾は東日本大震災の時には200億円もの支援金を日本に送ってくれたり、昨年は日本にマスクが不足していると聞いて大量のマスクを提供してくれた日本にとっては「恩人」であります。
台湾の国民は非常に親日的で、我々が旅行に行った際も非常に親切に接してくれた印象があり、今ではそう言っちゃなんだけど、大陸から繋がる尖った半島の先っちょの方の隣国の対応とは大分異なる印象。
と言っても、過去にその半島の国に行った時には歓迎を受け、別に敵対心剥き出しという感じじゃなかったけど、竹島問題で添乗員と口論になった事は覚えています。
それはともかく・・・、台湾へのワクチン提供は晴らしい事だと思います。国内の接種率が低いのに、他国に提供している場合か?という声を上げる人も居そうだけど、それは違うと思います。
日本はそうは言っても感染者数ではまだまだ少ない方とか。台湾は当初は水際対策が上手くいって、感染者が少なかったけど、ここにきて急増とか。
しかも、中国の影響(?)などでワクチン入手が上手くいかない状況とか。
人道的にみれば当然の処置だけど、中国は反発。でも理由の一つが「中国製を使え」てな感じだと伝わるから、商業主義というのか、台湾は中国のものと言いたいのか、いやその両方だろう。
アストロゼネカ製がどうこう言う事はこの際避けたい話。日本国内でも同社製品を製造できるようになるかもしれないし、これから毎年のようにワクチンが必要になるだろうから製品への疑念を感じるものじゃないけど、地検はしっかりお願いしたい。
いずれにしても、目下のところワクチンが世界の動向の鍵というのは確かなようです。