東日本大震災から10年。原発事故さえなければ・・・。
2021-3-8
昨日の日曜日はやや肌寒く、三寒四温はまだまだこれからも続くと感じさせました。
そんな中、楽しみにしていた女子ゴルフのツアー初戦の最終日をテレビ観戦の夕方。
今大会はツアーとして1年3か月ぶりの有観客試合で、久しぶりにギャラリーの声援が聞こえるプロゴルフツアーらしくなっていて、華やかな雰囲気とプロ選手たちの技を楽しく見ていました。
私のスポーツテレビ観戦の悪い癖は、生中継でないと思うと、ネットで試合の結果を見てしまうところで、昨日も最終盤で競り合う3人のラウンドを見ながらも結果を知ってしまい、ちょっと残念だったりお好みの選手の優勝に喜んだり。
しかし、ゴルフも勝負に出たショットがミスになったり、寄せで失敗するとスコアを崩すというのはプロでも同じなんだと納得。
西郷選手の上がり2ホールはちょっと残念で、逆に小祝選手のまとめ方は参考になったり。何となく、早く好天の中でラウンドをしてみたいという感覚に襲われたのは確かです。
さて、今週3月11日はあの東日本大震災から10年目の日を迎えます。
先月の余震と言われる震度6強の地震で、まだまだ東日本大震災は終息していないとの感覚を思い出し、警戒する国内の状況もありますが、10年経ったという節目ではあります。
予断ですが、福島競馬場が先月の揺れで被害に遭い、来月の開催新潟で代替開催されるとか。
そうはいっても大きな揺れは、まだまだ各地に被害をもたらすから恐ろしいもの。終息という状況はまだ先という感じですね。
ところでその震災から10年をテレビ各局は報じていますが、今年は気になるのが福島第一原発事故を取り上げる番組がこれまでより多いのではないか?という事です。
もちろん大地震と大津波による多大な被害は目を覆いたくなる悲惨な光景で、映像を見るときは気を確かに持たないといけないと思っていますが、今年は更に原発事故を特集する番組が多いと思います。
私的には昨年の初め「フクシマ50」という映画を見た為に、あの事故の真相は何となく理解したつもりで、悲惨な現場と懸命に立ち向かう職員や作業員、そして時の政府と首相の大失態に複雑な思いを抱いています。
何よりも、そのために「原発反対」の声が高まり、その後の国内の原発はほとんどが停止され、再稼働できないところがほとんどという現実は複雑な心境です。
勿論、被害に遭われた方々や、今も避難されている方々の悔しさややりきれないお気持ちなど、私などが想像できないくらい大きなものと思います。本当にお見舞い申し上げますとしか言いようがありません。
私は福島原発事故は、大震災による大事故ですが、原因については「人災でもある」と考えています。
地震や津波への注意や警戒はかなり前から言われていたというけれど、東電は真剣に対策を考えず、言わば「営利主義」に走り、十分な対策を施さなかったと考えています。
当初に造った地盤が、海面から十分な高さのある高台にしなかったことは痛恨の極みだと思います。
何方か専門家が「日本の原発は世界一安全だと信じてきたが、この事故でまったく信頼を失い失望した。」と語る方も居たけど、全く同感です。
廃炉の道のりは長く大変です。元に戻ることは非常に困難ですが、日本列島に日本人がこのまま同様に住めるまで、何とか頑張って廃炉にして欲しいものです。
ただ、日本から原発が消える事と、原子力発電を含む原子力技術を培う事は別物だと思います。
核兵器は極論ですが、原子力技術が無くなれば、丁度今のワクチン問題と同様に、すべてを海外にお任せする状況にもなりかねません。
何事も無ければ、エネルギー資源のまったくない日本にとって原発は非常に価値ある有効な発電手段、エネルギーの源だと考えています。
学生時代に一度だけ行った福島第一原発は、当時は次世代のエネルギーとして期待は大きく、当時は2号機までしかなかったと記憶するけど、夜空に聳える2棟の原発の印象はかすかに覚えがあります。
原子力発電は、本来は我国のエネルギー問題、電力不足解消の主役になるはずだったのに、大変残念な、いや、今後は処分や廃炉という難題をもたらす不幸な物になってしまいました。
それでも、日本の技術は今後も更に磨いていって欲しいと思うのは、くどいけど今のワクチン騒動から思うところであります。
東日本大震災から10年。今週はいろんなことを振り返り、あの悲劇を繰り返さぬよう願っていきたいと考えています。