立往生の恐怖
2020-12-18
一昨日から起きている関越道の大雪による立往生は、30時間以上も動けずに大雪の高速道路上に待たされる運転手の心理は大変だろうと思うところ。
昨日の我社前の広域農道は、いわゆるアイスバーンでスリップして坂道を登れない車が続出し、後続車両の長い列は隣の市にまで及んだそうで、伊那市から通勤の方々は2時間もかかったとぼやいていたそうです。
この場合、スリップによる事故の危険性は非常に高く、ゆっくり車間距離をとって進むしかありませんが、昨日の状況を見ていると、一旦止まるとどうにもならない車両が多かったです。
また、下りの恐怖もあります。ブレーキを踏んでロックしたら間違いなく滑り出し、制御不能になります。
解決策は塩カル散布しかありませんが、残念ながら昨朝は前日の雪が踏み固められ、朝方の冷え込みで急に凍結してしまったために塩カル散布が間に合わなかったのかもしれません。
一方、関越道の立往生は、雪になれた地方の方々でもこんなことが起きるのかというほど厳しい状況のようです。
降り積もる雪の量が半端ないため、次々に動けなくなる車両の列ができ、そうなると除雪も出来ませんから、現在報道されているような1000台以上の大立往生の列になってしまったと想像します。
かつて我地域の中央道でも大雪が降り、その時は閉鎖して車両を全て一般道に下ろしたために、こんどは国道や県道、広域農道が大渋滞して除雪が進まないという悪循環が生まれた事がありました。
したがって現地の地形を知らぬものが憶測でものをいう訳にはいきませんが、一般道の状況も相当厳しいんだろうとは思います。
しかし、高速道路上は退避場も少なく、民家やコンビニに助けを求める事も出来ませんから大変だろうと思います。
早く下ろしてあげればよかったのに・・・は結果論ですね。
今現在、自衛隊が出動して懸命の救助活動を行ったり、ガソリンや食料と飲料の供給を行っているそうです。
少しでも早く開通して欲しいですね。
それにしても雪とは厄介なものです。溶ければただの水で、道路上に残ることはありませんが、凍ればアイスバーンになり、堆積すれば人や車が動けなくなる。
除雪にしても、雪の置き場所を考えなくてはなりませんから、単なる除雪と言えども思案しながらの作業となります。
今でもスキー場は雪を歓迎し、一般車両や道路管理者は「いらない」と思うでしょう。
自然の摂理とはいえ、なかなか難しものです。