シンクライアント

 シンクライアントとは、中身の薄い(thin)パソコン端末のことで、ハードディスクが無くて電源を切るとデータが消えるという特徴があります。そのため、端末を盗まれてもデータ漏洩がないので高セキュリティーだとか、集中管理ができるので省力化できるなどと唱われています。自治体を中心にかなり高価なシンクライアント・システムが流行っていますが、シンクライアントはLinuxなどネットワークと親和性の高いOSによる手作り的なシステムの伝統があり、安価で手軽なもののはずでした。弊社ではそういう流儀に基づくLinuxベースのシンクライアントで、ある程度大規模なものも含めて実績があります。

シンクライアントに最適なミニデスクトップPC
シンクライアントに最適なミニデスクトップPC

 キャリコのシンクライアントはPXEブートでネットワーク越しにLinux OSを端末にダウンロードし、RAMディスクに展開して起動します。OSが起動したらNFSサーバー上にあるアプリケーションのデータと、各ユーザーの個人データをマウントします(ネットワークドライブのように)。あとは端末で直接(Linuxの)アプリケーションを実行したり、Windowsサーバーなどにログインして作業を行います。ログインしてしまえば普通のパソコンと大差ありません。

Windowsサーバーなどにログイン
↑↓↑
 TFTPサーバー 
 兼NFSサーバー 
 (OSデータを提供) 
 → 
 ← 
 → 
 シンクライアント 
 ユーザー端末(多数)
 (PXEブート+
  RAMディスク) 
 → 
 ← 
 → 
 ファイルサーバー 
 (ユーザーデータ 
  や共有データ) 


 端末の台数が多ければ、上記のようなPXEブートでOSを集中管理することで、いちいちBIOSをアップデートしたり再インストールしないでバージョンアップや設定変更が可能です。小規模でサーバーを設置するコストがもったいないばあいは、RAMディスクと同じOSをUSBメモリにインストールし、パソコンに挿して起動する簡易シンクライアントが手軽で適しています。USBメモリにはデータを保存できないようにします。

タブレットPCもシンクライアント化可能だが・・・
タブレットPCもシンクライアント化可能だが・・・

 タブレットPCでも俗にDOS/Vと呼ばれる互換アーキテクチァなら同様にシンクライアント化できますが、現状(Ubuntu12.04で試験)では使い勝手はいまひとつでした。キーボードとマウスが欲しくなります。